WBC 日本連覇達成 日本5ー3韓国

WBC決勝が行われ、日本が韓国を延長戦の末、5ー3で下し、前回大会に続き優勝となりました。
朝の予想通り、鍵は投球数制限。岩隈は打たせてとるピッチングで8回途中まで投げたのに対し、韓国の先発左腕は球数が多かったですね。日本の拙攻もあり、序盤は2ー1で日本リード。3ー1にリードを広げた後、すぐに韓国も1点差まで追いつき3ー2となった時点で危ない雰囲気がただよいはじめましたね。抑えのダルビッシュが、レフト前適時打で同点にされ、延長に突入。
9回からはどちらかというと裏の攻撃の方が有利とされていますが、10回表の攻めはすばらしかったです。ヒットと盗塁をからめて、最後は粘りに粘ったイチローのタイムリー。相手ピッチャーの150km/h台のストレートと絶妙のシンカーを、まるで今回のWBCでのイチローを象徴するような粘りのカット。結果的に、「神が舞い降りた」と表現するほど、甘いストレートが高めに入りましたね。
今大会は、イチローや松阪などの大リーガー、ダルビッシュや岩隈などの投手陣が脚光を浴びていますが、僕としては青木、中島、片岡がキーマンだったと思っています。イチローに代わり3番の重責を担った青木、体調不良が危惧されましたが打率3割6分以上を残し、バッティングだけでなく走塁面でも効果的だった中島、そして若き獅子軍団の象徴でもあり、スモールベースボールを体現した片岡。彼らなしでは、この優勝は成し遂げられなかったと思います。

このWBCは予選、二次予選と変則的なシステムが採用され、韓国、日本においては不利な状況下にありながら、この2チームで決勝を迎えたという事実は、基本に忠実なアジア野球が真のベースボールであったことを意味するかもしれません。
おそらく、次回はアジア以外の地域、特にアメリカ、キューバについては復権を目指し取り組んでくるかもしれませんが、やはり、この大会の意義を多くの人が理解し、更なる選手の参加の下、運営され、真のベースボールをかけた戦いが行われることを強く望みたいですね。